「世界の敵」研究所

今、この世界を形作っているものは歪んで見えます。この世界の敵になりたい。でもあまりに無力過ぎて、敵になる資格すら無く絶望してしまう。 どんな道のりを通れば良いかも分からない。今はただ、己の考えを纏めて、世に流す程度の事しかできない。 天に見放され、地を彷徨い、人に埋もれるのみ

2014年07月

教材のフリー化@日本

前回は教材のフリー化を目指すカーン・アカデミーの話を書きましたが、あれが遠いアメリカの話と思っていると、ちょっと違います。日本にも既に「manavee」というサイトが上がっています。

manaveeはインターネット環境があれば誰でも無料で大学受験のための勉強ができる。 大学生を中心とした先生の動画授業を見て、予習・復習やセンター・二次試験対策をすることができる。ターゲットは、優良な予備校が無い地方の人、また経済的に困窮している人などだ。

これこそイノベーションだろう。ネットの力によって、今まで満足に教育を受けられなかった人達にも学習の機会が与えられると言う事だ。この活動によって広く日本の学力が高まれば良いと思う。

だが、そこでふと思うのだ。そもそも全ての基礎教育がこのようにあるべきでは無いのだろうか?

結局、このフリーの教材とそうでない既存の教材の境目は、国による認証を受けているかいないか?だけでは無いのだろうか?

だとすれば、既存の教材がそもそも無償で提供できるコンテンツを利権によって、ガードしているに過ぎなくはないか?

技術が進歩し、あらゆるナレッジは簡単に複写して共有できる。世界最大の百科事典は既にwikipediaとして、ネットの上で「無償」で共有されている。たかだか、日本国の日本人が受けるべき教育のその教科書がネット上に、無償で掲載されていない意味が分からなくなっている。

「世界」は今の有り様を保持することが第1優先であるようだ。このような事を考えるものは「敵」として排除されるのだろう。

 


教材のフリー化

教育が国民の義務と権利だとする日本国憲法の精神は正しい。

だが、今のようにコスト度外視と解釈している向きも多く、これから高齢化による国力を衰えと、貧困層が増えている現状を踏まえると、既存のような構造では立ち行かない。

そこで注目していたのが、カーン・アカデミーだ。

世界中に「ネットを通して高水準の教育を、誰にでも無償で、どこででも受けられるようにするという理念」のもと、世界中から資金を集めて事業を展開している。

「無償」なのだ。そのコンテンツを活用を日本で考えている人達が現れている。

 世界的学習サイト"カーン・アカデミー" 日本語化を目指すプロジェクト発足 

既に、第1期目は、http://shootingstar.jp/で資金集めに成功したようだ。

日本は確かに個々人は「無償」で教材を貰っている。だが、、、本当に無償だろうか?  

また、日本人教師達は相互に自作の教材を広く相互利用していないようだ。

もう1段上を目指す事を疎外しているのはなんなのだろうか? 

新興国で生まれた良いものは先進国でもうまい使い方がある

素晴らしい考え方だ。世界の恵まれない人のための行動したものが報われる。
いや、先進国にも貧困はある。勇気が出る本。

リバース・イノベーション [ ヴィジャイ・ゴーヴィンダラジャン ]

リバース・イノベーション [ ヴィジャイ・ゴーヴィンダラジャン ]

白内障の手術の価格革命

インドの「アラビンド眼科病院(Aravind Eye Care Hospital)に関する以下の記事。
http://www.mirairyo.com/aravind/

「アメリカ・日本で白内障の手術を受ける場合3000ドル(約30万円)の手術費がかかるのに対して、アラビンド
眼科病院では100ドル(約1万円)で手術を受けることができます。さらにこの100ドルも払うことができない
貧困層に対しては無料で手術を提供しており、患者全体の約50%が無料で手術を受けています。」

徹底した経営の効率化は全世界から注目されていている。

仕掛け人は、Aurolab(オーロラボ)でリーダがDavid Green
http://www.aurolab.com/
アラビンド眼科病院でAurolabの成し遂げた価格イノベーションです。
通常130ドル以上する人口水晶体が4.5ドル、10ドルの縫合線が1.1ドル、60ドルの医薬品が1.5ドル。

Aurolabの仕組みを聴覚障害にも適用し、先進国で2000ドル以上する補聴器を、
45ドルという低価格で生産する技術を確立しました。

日本でこういった事が実現できれば、 巨額の医療費が十数分の一に圧縮できる。
ぜひとも日本に逆輸入してもらいたいものだ。

でも、日本の医療界からすれば、こういった事をする人間が「世界の敵」と映るだろう。
揚げ足取りと 危険性を鳴らして導入を阻止するだろう。

医療や行政は、なぜテクノロジーを十分活用できていないのか?

http://wired.jp/2014/07/14/citynext2014-event-report/?fb_action_ids=697150587020365&fb_action_types=og.likes&fb_source=feed_opengraph&action_object_map=%7B%22697150587020365%22%3A671748749570051%7D&action_type_map=%7B%22697150587020365%22%3A%22og.likes%22%7D&action_ref_map=%5B%5D
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